戦後すぐにこの西麻布の地に、仰木魯堂設計の茶室、広間を備えた和風建築が建っておりました。その後、その土地の横に赤坂水戸幸の社屋がこれもまた和風建築で建てられました。その社屋を建てたのは、仰木魯堂の弟子の藤井喜三郎でした。
平成に入り、2代目夫人富子の他界を機に、4代目清は、現在のビルを建築致しました。
その和風建築の建物は、高崎の創造学園大学の日本庭園に移築され現在も残っております。
現在の西麻布のビルは、1階が会社で、商店としてではなく、お茶をする空間というのをコンセプトに設計されました。持論として「当社のショーケースは茶室である」という通り、入り口の一角のみで、ほとんどショーケースは御座いません。現在も、その精神を守り、茶室を活用した活動を中心に続けさせて頂いております。