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AKASAKA MITOKO
赤坂水戸幸

東京都港区西麻布3-5-42
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TEL 03-3403-9829
FAX 03-3403-9820
営業時間 9:00-17:00
休日 日曜日、祝日
但し土曜日は不定休

美術品商許可 No.
 東京都公安委員会 30111580

所属美術倶楽部
 東京美術倶楽部
 大阪美術倶楽部
 京都美術倶楽部
 名古屋美術倶楽部
 金沢美術倶楽部

大正11年から昭和7年までの10年余りの間に、茶道具商として頭角を現し、45才で病に倒れ亡くなったことは、本人の心残りもさながら、業界にとっても損失であったと言われております。その後をまだ若かった番頭である中村雄造、中島洋一(前水戸忠社長)とともに幼少だった吉田清(前赤坂水戸幸社長)が先代の教えを守り富子夫人を助けて、紆余曲折はございましたが、店を盛り立て現在の赤坂水戸幸の基礎を作り今日に至りました。
一方、南鞘町の店を任された吉之助は、商売を全国的に広げ美術商として第一線で大活躍し、水戸幸の名前を全国的に広げました。そして、今日水戸幸商会として3代幸之助、4代誠之助と代々続いております。

 

光悦会にて 吉田吉之助、春子

光悦会にて 吉田吉之助、春子

4代目清は、忙しかった商売の傍ら、季節の御茶事を催し、親交の深かった小堀宗慶様(茶道遠州流前御家元)、吉岡庸治様(前MOA美術館館長)、林屋晴三様(東京国立博物館名誉館員)はじめ政界、財界他、当時のお茶人の方々とお茶を楽しんでおりました。晩年に東京美術倶楽部の社長並びに、東京美術商協同組合の理事長を務め微力ながら美術業界の発展に少なからず寄与したと思います。その清も、当時社長であった東京美術倶楽部の100周年という大イベントを控え、10年来1人で温めて来た「国宝展」と言う無謀な企画を立てそれを実行に移しましたが、展覧会の会期の半月ほど前に病に倒れ亡くなったことは、これまた本人は無念であったと思います。
しかし、その「国宝展」を含む東京美術倶楽部の100周年の大イベントの展覧会「大いなる遺産 美の伝統展」は、大好評を博し記録的な入場者を集め大成功を収め美術商の地位を世間に知らせる助けになったと思います。
そして、現在は、幸助、五郎三郎、孝太郎、清そして不肖私吉田浩之と続く赤坂水戸幸。幸助、吉之助、幸之助、現社長吉田誠之助と続く京橋水戸幸改め水戸幸商会。共に同じ道を歩み、多数のお客様、諸先輩のご指導ご鞭撻により、創業より約150年弱、両家とも現在も幸助の教えを守り家業を続けられております。

 

西麻布 庭にて 左より 浩之・誠之助・清・孝太郎

西麻布 庭にて 左より 浩之・誠之助・清・孝太郎

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