南京赤絵四方茶器
中国 明時代
高6.4 口径6.8 底径5.0
南京赤絵は、中国明代末から清代初期にかけて景徳鎮の民窯で輸出用に制作された五彩の焼き物のことで、日本ではこう呼ばれています。
また古くは萬歴赤絵鶴の絵四方替茶器とも呼ばれていました。
この茶器は、やや厚手の白磁胎で、銅の四面それぞれに姿態の異なる鶴が丸紋の中に描かれています。鶴の勢いのある姿を鮮やかな筆致で巧妙に描かれています。成化年製の年号が描かれています。5客セットのまま現存しており、セットになってるのは貴重な物で、形の違う象牙や堅木の蓋が3つ添えられています。かつては、小向付として使われていた物だと思います。大阪藤田家の伝来となっております。